射出成形・簡易金型 SHASYUTSUSEIKEI・KANIKANAGATA

射出成形・簡易金型とは?SERVICE NO GAIYO

成型品の試作部品や小ロット生産に簡易金型(試作金型)用いた射出成形で対応します。
   
射出成形は、金型を用いた加工方法の一つで、材料となる樹脂(プラスチック)ペレットを加熱し溶かして金型に流し込み、型の形状に沿った部品を製作します。インジェクション成形とも呼ばれます。

ゼンでは、簡易金型(試作金型)と呼ばれる方法で、本金型を用いた場合よりも安く射出成形を行い、中ロットの樹脂部品生産や小規模の量産に対応します。      

この簡易金型は、アルミ等の削りやすい素材で金型を短納期で製作し、さらに、金型をカセット式にすることで金型自体を小さく出来き、モールドベースを共通化して利用できるため量産金型と比べコストも下げられ、納期も短縮できます。

アルミやZAS材などの素材で金型を製作するため、量産金型と比べると金型自体の寿命が短くなり、ショット数は10,000ショット程度(形状によります)となります。

「ある程度まとまった数のプラスチックの成形部品が必要!?」
「量産用の金型ではコストがかかり過ぎる。安くならないか!?」
「量産と同じ成型材による検証が必要!?」
そんな時にオススメです。

ご希望の材料を弊社で調達・又はお客様より支給頂き対応します。

射出成形・簡易金型の事例KAKO NO JIREI

事務機の機構部品

事務機の試作品向けに部品を製作しました。金型から製作して合計で2,000個ほど製作。

測定器の筐体

小ロット生産の測定器向けに、機器の筐体部品を成形で製作。金型から製作して成型品は500セット製作。

  • 成形材が入るカセット式金型

  • アンダーカット形状には置き駒で対応

  • 成型品を取り出す時にコマを外します

  • 簡易金型で製作した成型品

射出成形・簡易金型の特徴KAKOU NO TOKUCHO

特徴1 モールドベースは共通でカセット式

モールドベースの部分は共通で、カセット式の金型をセットして使用します。
この工法により、頭出し2週間程でお渡し可能な短納期を実現しております。

特徴2 耐熱材にも対応

アルミ型では対応が難しい耐熱材でも弊社であれば対応が出来ます。
ZAS材によるプレス板金にも対応。
シボや鏡面品に関しては加工しやすいZAS材にて柔軟に対応致します。

特徴3 置き駒を用いて複雑な形状も対応可能

単純な雄雌構造だけではなく、形状に応じてコマ(置き駒)を製作します。
アンダーカット形状のある複雑部品でも対応可能です。

射出成形・簡易金型の素材・条件SOZAI TO JOKEN

一般的な樹脂ペレット材を使用します。
弊社での材料調達はもちろん、お客様から材料を支給頂いての成型にも対応しております。

射出成形・簡易金型はここがすごい!KOKO GA SUGOI

  • 量産金型に比べ短納期で成型できる
  • 量産金型に比べ安く成型品を作成できる
  • コマ(置き駒)を用いて複雑形状にも対応
  • 量産品と同じ材料で成型品を製作できる

射出成形・簡易金型に用いる設備KAKO NO SETSUBI

射出成型機

材料を溶解して注入する射出ユニットと注入時の圧力に対し金型に圧力をかける型締めユニットと制御部からなります。

射出成形・簡易金型の方法・作業の流れSAGYO NO NAGARE

その1 金型作製

アルミやZAS材で金型製作します。

その2 成型機・材料の準備

使用する材料(樹脂ペレット)、清掃・圧力調整など射出成型機の準備をします。

その3 成型機に金型取り付け

モールドベースに金型を取り付け、型締めユニットに固定します。
射出の圧力に耐えられるよう圧力をかけます。

その4 材料の射出

射出ユニットから高温で溶かした樹脂を、金型に射出し流し込みます。
成型品が冷却時に収縮するため圧力を加え続けます。(保圧)

その5 冷却(成型)

金型に流し込んだ樹脂を冷却します。
樹脂が冷えて固まります。

その6 成型品の取り出し

金型を開き製品を取り出します。

射出成形・簡易金型のQ&AQESTION & ANSWER

  1. 自分が持っている材料を使って試作していただけますか?
  2. 可能です! 加工の種類を問わず、対応可能な材料であればお客様から材料を頂いて加工できます。  
  1. 簡易金型・試作金型って、納期はどれ位?
  2. 形状、数量にもよりますが、概ね2週間程で初期ロットをお渡し可能です。