樹脂切削 JUSHI SESSAKU

樹脂切削とは?SERVICE NO GAIYO

樹脂(プラスチック)の板材や棒材を削ってご希望の形状を作ります。
ギヤ(歯車)加工やCFRPも対応!!

樹脂加工の中でも、樹脂切削は当社の代表的な加工方法で、ワーキングモデルの部品製作から小ロット量産向けまで多数の加工実績があります。
高精度の部品を1個から製作します。もちろん小ロット量産にも対応いたします。
樹脂切削加工の特徴は何と言っても加工精度が高いことです。
長年培った技術で複雑な部品も製作できます。

また、豊富な材料種から量産時に限りなく近い材料を使用できるというのもメリットです。ゴムや発泡材(ウレタン・発砲スチロール)などの軟質材、炭素繊維強化プラスチック(熱可塑性CFRP)なども対応しています。

マシニングセンタをはじめとし、複合旋盤・彫刻機などを使用。3次元加工・多面加工・ギヤ加工(歯車)・磨き透明加工品・大型形状加工にも対応しております。
弊社は国内に5工場と海外工場に設備を保有しており、超特急対応や低価格対応にも日々力を入れています。

樹脂切削の事例KAKO NO JIREI

事務機トナーカセット

ゼンの試作の歴史は、事務機部品の試作から始まりました。
樹脂切削の得意分野である、高精度加工によって大変高評価を頂いています。

また、複雑形状・大物部品も部品の機能を損なわぬように配慮し、
プラモデルの様に分割し最終的に貼り合せて対応いたします。
材質:ABS樹脂

ホイール+タイヤ

ゴム材料の切削加工も対応可能です。

周囲の黒タイヤとホイールの切削です。組みつけての使用。
材質:ホイール(ABS樹脂)
タイヤ(ゴム硬度70度)

  • 実際にファンを回転させて使用する事も可能です。
    材質:ABS-N

  • アタッシュケースに入れる緩衝材の製作事例です。スポンジのような発泡材への切削も可能です。
    材質:発泡ポリエチレン

  • 切削した後に仕上げを行うことで透明度を出すことが可能です。
    材質:PC-N(透明)

  • ギヤ(歯車)形状の加工事例です。ホブ盤と呼ばれる専用の工具で製作致します。2段ギア等さまざまな種類の実績があります。

  • 炭素繊維強化プラスチック(熱可塑性CFRP)の加工事例です。
    材質:CFRTP

  • ゴムブロックから切削加工で円形に削り出した事例です。この他にも、発泡スチロールや木材へ加工した実績もあります。

樹脂切削の特徴KAKOU NO TOKUCHO

特徴1 高精度加工が魅力

なんといっても一番の特徴は加工精度の高さ。その高さは真空注型・3Dプリンタなど他の加工方法に比べ、はるかに高いものになります。

特徴2 より多くの材質で試作が出来る

材料の種類が豊富な樹脂(プラスチック)切削加工。製品に限りなく近い材料をお選び頂けます。
耐熱試験や強度試験などの使用条件をもとに、適した材質のご提案をいたします。ゴムの切削にも対応しております。

特徴3 充実した設備数により短納期対応を実現

樹脂切削加工の設備は、全国全ての拠点に完備しています。
生産工場と営業所がそれぞれセットで一箇所にまとまることで、お客様への短納期対応等のサポートを実現しております。

樹脂切削の素材・条件SOZAI TO JOKEN

樹脂切削加工では、多くの材料種で対応することが可能です。
ABS等の汎用プラスチック、PC、POM、66ナイロン、PBT等のエンジニアリングプラスチック、PEEKやPTFE等のスーパーエンジニアリングプラスチックまで幅広く対応しております。
プラスチック以外にも、ゴムや発泡材などの軟質素材や木材合板など対応した実績があります。

また、ガラス入りなど特殊な樹脂に関しましても、今までの実績とノウハウを活かし
安定した製品をお届けいたします。

まずは、お気軽にご相談ください。

素材の対応表

※下記の素材以外にも対応が可能です。お気軽にご相談ください。

素材名 略号
ABS ABS
ポリカーボネート(ガラス入りも可) PC(PC-GF)
アクリル PMMA
ポリアセタール POM
ポリエチレン PP
ナイロン PA
ポリブチレンテレフタレート PBT
ポリエーテルエーテルケトン PEEK
熱可塑性CFRP CFRTP
ゴムや発砲材などの軟質素材も対応可能です

樹脂切削はここがすごい!KOKO GA SUGOI

  • 高精度
  • 大きなサイズにも対応
  • 豊富な材料種
  • 熟練の職人による丁寧な仕上げ
  • 既存部品への追加工も特急対応

樹脂切削の精度KAKO NO SEIDO

形状、材質にもよりますが、1/100mmの公差保証、OA機器メーカーの試作実績から、微細形状の対応も可能です。
弊社の試作業創立のきっかけとなった樹脂切削。まさに樹脂切削と歩んできたといっても過言ではありません。そのノウハウや知識を十二分に活用し対応いたします。

樹脂切削に用いる設備KAKO NO SETSUBI

マシニングセンタ

国内の5工場、および国外2工場にすべてマシニングセンタを導入。
マシニングセンタ加工は、ゼンの最も得意とする加工です。CAMでの指示に従い形状に合わせ最適な刃物を選択し、NC制御による自動加工を行います。
また、こういった高精度の部品が製作できるのも、熟練したオペレータがいてこその物です。

NC旋盤

棒状の部品を加工する際に使用する設備です。
マシニングセンタ同様、NC制御での加工により高精度加工を実現しています。

樹脂切削の方法・作業の流れSAGYO NO NAGARE

その1 製作方法の検討、モデリング、NCデータ作成

お客様からお預かりしたデータをもとに製作方法の検討を行います。
CADソフトにてデータを読み込み、刃物の動き、分割箇所等、最適な加工方法を検討します。
また、3Dデータが無い場合は、弊社でモデリングを行います。

その2 材料の用意

製作する部品の大きさに応じて、適切なサイズの材料を用意します。

その3 マシニングセンタの加工準備

マシニングセンタに材料をセットし、位置決め・刃物(エンドミル)の設定を行い加工します。

その4 加工

プログラミングされた情報をもとにマシニングセンタ、旋盤等 最も最適な加工方法で削り出していきます。
加工中に刃物(エンドミル)の摩耗・破損・部品のカケ・ビビリが発生していない事を確認しながら進めていきます。

その5 仕上げ(バリ取り、ブラスト仕上げ等)

バリ取り、ブラスト仕上げの他、部品の溶着やアクリル板の重合接着等、職人技に支えられています。

樹脂切削のQ&AQESTION & ANSWER

  1. まずは1個だけ試作したいんだけど・・・
  2. 1個からの試作はもちろん可能です!  ご希望の数量に合わせて様々な加工方法もご提案しております。  
  1. 樹脂切削ってどのくらいの工期で製作可能ですか?
  2. 形状によっても差はありますが、早いもので数日~1週間程でお渡し可能です。 超特急案件にも対応致しますので、まず・・・
  1. 樹脂切削ってどのような場合におすすめですか?
  2. 樹脂切削は他の加工種に比べて扱っている材料の種類が多いです。その為、実際の使用条件下での試作に向いています。ま・・・

関連加工技術KANREN GIJUTSU